張明澄記念館 「張明澄 風水の世界」 を読む その3

次は、「穴」と「砂」の説明。

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2、 「穴」とは、「竜」のなかの位置のことであり、「竜」に囲まれるか、「竜」の頭部と見なされるような先端付近で、特に多くの「気」が集まるところを「竜穴」と称し、非常に尊ばれるものです。また「穴管吉凶」と言い、「穴」の形状が「吉穴」(「的穴」ともいう)なら、住む人を災難から守ってくれるし、形状が「凶穴」(「歪穴」ともいう)なら、住む人はいつも災難に晒されるようになります。また「穴」には「吉凶」以外にあらゆる象意を見る方法があり、「竜」と「穴」の組み合わせによる「格局」を知れば、「巒頭」の見方の過半を知ることになります。何故、「貴賤」と「吉凶」を掌る「竜」と「穴」を知ることで、それほど多くの事象を看ることが可能になるのかと言えば、「貴」とは言っても、いつも災難や被害に晒されている人には、立身出世は望めるものではなく、「賤」では勿論身分地位の上昇はあり得ません。つまり「貴」であるためには、同時に「吉」でなくてはならず、そのような条件を叶えた人だけが「貴」を享受することができます。


3、 「砂」とは、「穴」の周囲の空気や、周囲にある土砂、周囲の丘や建物などの固形物、それらの総称を言います。「砂管寿夭」 というように、「穴」の周囲の環境による、健康と長寿への影響を見るものです。澄んだきれいな空気や、雨の日に泥濘になったりせず、日が照っても砂塵が舞い上がったりしない土質、また「穴」にある、家宅や墓碑などに対して、適度な高さの丘や、建造物などを「寿砂」といい、 住む人を健康や長寿に導きます。逆に、煤煙などに汚染された空気や、いつも泥濘になったり、砂塵が上がるような土地や、高すぎる丘や崖、建物、などを「夭砂」といい、住む人を不健康と短命に導くものです。「貴竜」と「的穴」によって「貴」が約束された場合でも、「夭砂」に住めば健康を害し、短命に終わりますから、結局「貴」を享受することができません。

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なに「貴竜」だけでは「貴」になれないって?

「吉穴」と「寿砂」も必要だって?

「水」はどうなのさ?