張明澄記念館 「張明澄 風水の世界」 を読む その2

次は、「風水地理五訣」か、

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「地理」という言葉は、風水の別名として使われますが、もともと風水とは、土地をその起伏や水の流れ方などによって「気」の流れを読み、「竜・穴・砂・水」という原理によって格付けし、住居地や墓地などとして、人間の用に供する為の技術であり、地相を見るための理論という意味で「地理」という言葉を使います。もちろん、西洋科学の地理学とは関係ありません。 「地理五訣」の内訳は「竜・穴・砂・水」(巒頭) に「向」(理気)を加えた五項目であり、風水の根本であり、風水の全てとも言えるものです。

1、 「竜」とは、土地の起伏やうねり、山脈や尾根筋などの形状を神獣である竜に例えたものです。「竜管貴賤」といわれるように、「竜」は「貴賤」を司るものとされます。はっきりとした起伏があり、今にも動き出しそうに見える、生き生きとした「竜」を「貴竜」といいます。このような地形には、多くの「気」が集まり、住む人の身分や地位を高くします。東京で言えば信濃町あたりの地形を思い浮かべていただければ解りやすいでしょう。逆に起伏が全くない平坦な土地は「賤竜」といい、「気」が集まることがなく、住む人の身分地位を低下させるようになります。東京で言えば、下町方面であり、山の手線沿線などで、山の手と下町がくっきりと境界が見えるところがあり、「竜」の良いところと悪いところ、つまり「貴竜」の土地と「賤竜」の土地を見分けることができます。黒澤明監督の映画に「天国と地獄」というのがありましたが、あの丘の上の豪邸と、丘の下の平地との格差なども、分かりやすい場面と言えるでしょう。なお、陽宅の場合、「貴竜」に生まれ育つことによって次第に「貴」という要素が身につき、次に生まれる子孫たちは「貴」の命式を持って生まれてくるようになります。陰宅(墓相)の場合は、納骨された人の、子、孫、曾孫までに影響があり「貴」という要素を受け継いでゆくようになります。

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ふむ。「天国と地獄」か。見たな〜。テレビだけど。