出陽神って何だ?その2 五体論

 「出陽神」でもう一度検索を掛けたら、今度は日本語サイトがヒットした、と思ったら、この日記だった。
 やはり、日本で「出陽神」が分かる人間はほとんどいないらしい。
「陽神」について調べると、南華のブログ「『般若心経』−漢訳とサンスクリットの違い」http://blog.nanka.biz/?eid=106470 という記事に当たった。

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 五体とは「識・神・気・精・力」の五つからなり、「識」とは意志や意識、「神」とは感受、「気」とは体の秩序を保つ機能、「精」とは全身のエネルギー、「力」とは筋肉などの物理的な力を意味します。
 五体を五行に分けると「識」は木行で「陽識」が甲、「陰識」が乙、「神」は火行で「陽神」が丙、「陰神」が丁、「気」は金行で「陽気」が庚、「陰気」が辛、「精」は水行で「陽精」が壬、「陰精」が癸、「力」は土行で「陽力」が戊、「陰力」が己、となっております。
 例えば「気功」というのは、「陰神」(丁)で「陽気」(庚)を鍛えて増やし貯えることであり、「小周天」という功法が用いられます。(子平でも、丁と庚の関係を「煉金」と言います)

 もういちど整理しますと、
 「受」は「陽神」で、感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)による情報の取り入れ。
 「想」は「陰神」で、感覚情報によって生ずるイメージ。
 「行」は「陽識」で、自分の言動を決定するエネルギー。
 「識」は「陰識」で、生まれてから今までの思考と言動の記録。

 また法相宗では、「受」を前五識、「想」を第六識(意識)、「行」を第七識(末那識)、「識」を第八識(阿頼耶識)とも言います。  

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 つまり「陽神」というのは、「受想行識」の「受」つまり「感覚」のこと、というわけだ。

 すると、「出陽神」というのは、自分の「感覚」を体の外に出すということらしい。
 それと「生き霊を飛ばす」のが同じということか。