素晴らしい?「風水山道」の世界 その6 明澄透派子平ー5

妻干は日干から干合する干か、俺は陰干だから、妻干は最初からないぞ。「日支から」は間違いだろ?

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さて、Tさんの実際の結婚運はどうなのでしょうか。
 明澄透派の子平では、妻のことを見る場合に「妻干」というものを定義しています。
 「妻干」とは、日支から尅して干合する干のことで、日干が戊なら癸が「妻干」ということになります。Tさんの命式は戊の日干に癸の時干が貼身しており、まさしく「妻干」に当たります。しかも従財格の財干でもありますから、文句なしに喜旺の干であり、これ以上望めないくらい最高の女性を妻にすることができます。ただしそれを決めるのは世間ではなく、Tさん本人の生理と心理からそう思えるのですから、世間を装った仮面夫婦というようなこと絶対にありません。
 ただ、この命式にはひとつ問題があります。それは、日支が月支に冲されていることです。子平の常識として日支は夫妻の位であり、日支が冲に遇うと、結婚運が悪くなるということは、誰でもご存知でしょう。これは非常によく当たりますから、これだけでご飯を食べているような四柱推命家もいたそうです。
 といっても、妻干がある命式では、日支はそれほど重要視しなくとも良いことになっており、多少は結婚で苦労することはあるでしょうが、早婚でなければ失敗することもないでしょう。
 また日支は妻のタイプを示すところであり、妻のタイプは実利的、現実的というようなタイプで、経済的にも夫を支えます。しかも従財格で妻干が従神ですから、妻の恩恵は非常に大きなものになります。
 なお、この日支は、通常は「帝旺」の象意をとりますが、明澄透派では、十代掌門王文澤の秘伝により、「建禄」の象意をとっております。
 さて結婚の時期ですが、丁未まで待ったら良い縁に恵まれるというものでもありません。
 占者が依頼者に出会うが如く、男女の関係もまた出会いによるものです。幸い、32歳からの五年間は酉運にあたり、これはまったく命式に作用がありません。つまりこれから5年間はチャンスがあるはずです。
 ただ次の大運は戊運であり、妻干と妬合が起こります。従ってこの5年間は、財運にも問題が生じますし、男女関係の問題も起こりがちです。今から十分に対策されることをお勧めします。もちろん、起業、脱サラなどには向きません。丁未運まで待つべきです。
 しかし、案外こんな時にこそ、理想の女性と逢えるのかも知れません。  

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ふ〜ん。俺も逢いたいね。

あ。駄目か。妻干がないんだった。

いや日支で見るのか。